2024.06.29 谷川俊太郎QAほか@中央区
2024.06.29
「谷川俊太郎のQとA」プラス
@俊カフェ
まっつ告知
|| これは、2024年の報告です。
|| 誤解なきようお願いいたします。m(_ _)m
|| 作品に付けているリンクは、主にAmazonの書籍データです。
2024年は、なんだかんだ
ぼちぼち動いたわけですが、
6月にはちょいと変わった企画を
「まっつ、覚和歌子を読み語る」以来、
1年9ヶ月ぶりのソロプレイとして実施しました。
これ、俊カフェ・奈央さんから
谷川俊太郎さんの「詩とは違った言葉はどう?」
てな具合に発案いただいて実施に至ったもの。
まあそれだけじゃ気がすまなくて
リクエストタイムも確保したけどね。
用意したのは何かというと…
そのへんは「まっつ告知」でご確認ください。
確認してくれた? はい、そんなんです。
「QとA」ってことで、
谷川さんがアンサーサイドに立つものと
逆に質問者になるものと、その両方から
いくつかセレクトして読んでいくぜ、という企画。
さて、どうやるか。
告知してからもなんだかんだ考えましてね、
全体的に、リクエストコーナーも含め
お客様巻き込み型でいこう
ということになりました。
谷川さんのAにしてもQにしても
詩よりははるかに少ないとはいえ、
何冊かずつあるわけで、
たった一度のイベントで
全部読むなんてムリ。
そんなわけで、谷川さんのアンサーシリーズでは
まっつも、そしてお客様にも、
その回答を考えてもらう時間を設け、
その後に谷川さん回答を読むことして。
一方、著名人に谷川さんが固定した質問群を投げかける
クエスチョンシリーズでは、
著名人の一覧を用意しておいて
ひとつずつ「質問」を提示してから
「誰の回答が聞きたいか」お客さまに
選んでいただくというスタイルにしたんですね。
このライブ、すぐあからさまにしちゃうけど、
自分にとってはいつも通りの
後半その場リクエスト読み語りコーナー含め
なんかどうも、盛り上がりに欠けたんだよねー。
リクエスト慣れしてる方達が
まったくいらっしゃれなかったことも
大きかったのだけど、
後からお聞きしたら
「普通の朗読会だと思ってきたから」
なんかめんくらってしまったようなんです。
それはしかしなあ、極論すれば
ある意味前代未聞のスタイルにだったから
いたし方ないところと
直後には思ってたのだけど…。
しかし前代未聞だからこそ、もっと丁寧に
どういうことをやるのか、告知段階で
伝える努力をすべきだったんだろう。
どうもいつものライブ同様、
どこか「何が飛び出すかお楽しみに」的な
事前にあからさまにしないスタンスから
自分、抜け出せなかったんだと思う。
こういう初スタイルのものは
言葉を尽くしても結局
全容を事前に伝えるのは困難なくらいなんだから、
出し惜しみなんてしてる場合じゃなかったってことだろう。
今後の糧としよう。
そんなわけでお客様側と、いささか
気持ちの上で離れていた感もありました。
(つまりお客様の頭の上に、しばらく
ずーーっと大きな「?」が浮かび続けていたのね)
で、まあ、フリーリクエストいただくって段になって
まだ理解可能なスタイルになったと思うけど、
そちらのほうも慣れてない方々ばかりだったから
ここでもうまく噛み合わなかったかもなー。
あー、でもリクエストはねー、
戸惑いながらも、そこそこいただけましたよ。
何をどう残しておいたらいいものか迷ってたけど、
セットリストを残しておこう。
<アンサー>シリーズ
『谷川俊太郎質問箱』より5問。
「どうして人間は死ぬの」
「国語算数理科社会に1教科加えるとしたら」
「私は子どもが苦手です」
「これを訊かれたら必ず嘘をつく、という質問」
「宇宙人って本当にいるんですか」
さらに『星空の谷川俊太郎質問箱』からも
5問取り上げました。
この企画、結局自分も
あれこれ考えなくてはならないってことに
やり出して気づいたのですけど(笑)、
そのまっつの答えが空気冷やしてたかも…。
<クエスチョン>シリーズ
『谷川俊太郎の33の質問』
『谷川俊太郎の33の質問 続』
こちらが回答者リスト。
そして質問と、とりあげた回答者。
「あいうえおといろはのどちらが好きですか」
・野田秀樹・岸田今日子・大岡信
「前世があるとしたら自分はなんだったと思いますか」
・武満徹
「もしできたら優しさを定義してみてください」
・吉増剛造・和田誠・岸田今日子
「あなたが一番おかしやすそうな罪は」
・高橋源一郎
「好きな笑い話をひとつ披露してくださいませんか」
・岸田今日子・林光
もっとどんどん出てくるんじゃないか
と思ってたんだけど、
著名人であっても、リストがあっても、
後から出た本でも
発刊から40年近く経ってるもんね。
名前を知ってても、どんな人?かって、
お客様たち、あんまり
ピンと来てなかったかも。
そういうのも、反応の弱さに
つながってたかもね。
ここまで辿り着いて開演から1時間15分ほど。
ひと休憩挟めば、そんなに長丁場でもないだろうと
企画段階からの予定通り。
(でもここでお一人お帰りになりました)
//
5分少々の休憩を入れまして、
後半は、フリーリクエストコーナー(その場読み語り)!!
こちらは、お客さまそれぞれ好みの作品を
お寄せいただくわけだから、
前半よりなじみやすいだろうと進めました。
リクエストは、矢継ぎ早とまではいかないけど
しばし間をおいて、そこそこ続きました。
まずは客席Sさんから、まどみちお「どうしていつも」。
(元々は『[まど・みちお詩集』掲載)
こちらをお読みしたところで、奈央さんから注文。
「33の質問」の1冊目の「はじめに」と
「続」の「あとがき」。
本来本編で読む予定だったのに
まっつ、すっとばしてたのでしたあ。
なんとかここでご披露して、
再びリクエストに戻る。
これどっちも本編冒頭で読んでたら
皆さんの本編での反応、もっと良かったのかもなあ。
2つめは、客席Dさんから、工藤直子「ふうせん」。
こちらは『こどものころにみた空は』収蔵作品ですが、
このときは、谷川俊太郎+工藤直子 対談集『ふわふわ』で
見つけてくださったんですね。
本が豊富な場でのリクエストコーナーは
お客様に用意がなくても
なにやかにや出てくるのでいいね。
あ、でも最初のまどみちおさんは、
スマホ検索で出してのリクエストだった。
本がなくても気軽にリクエストできる時代ってことかあ。
続いてそのSさんからは、
ご自作詩のリクエストもいただきました。
改めて奈央さんから、俊太郎さんの「よげん」。
(『夜のミッキーマウス』収蔵)
そんなふうに作品系が続いていましたが、
他のはないかと、ついこっちから誘導しちゃった。
そしたら1件出てきた。
公演チラシの出演者プロフィール部分。
まっつ、存じ上げない女性俳優さんでした。
お客様からはもうひとつ。
Iさんのリクエストで、詩集『手紙』より「宙ぶらりん」。
リクエスト慣れしている方がひとりでもいれば、
もっとサクサク出てきたんでしょうけど、
まあそこそこやれた感にもなったので、
これでお客様からは打ち止めとなりました。
でももう少し時間あったので、
奈央さんから谷川さんの「あなたはそこに」も
いただきました。
これ、帯の紹介文から読みました。
なので表紙画像も載せておきます。
絵だけのページもあるので、
じっくりゆっくり読み進めていましたねえ。
そのせいか、これがこの日1番の
拍手だったかもしれない
--
とまあ、なんか反省報告みたいになりましたけど、
いや改めて考えると、かなり斬新なことをやったんだと思う。
なにしろ、どういうことをやったかの説明自体が
なかなかうまくまとまらなかったもの。
「次」はないだろうけど、
もしやるのなら、そのへんをね、
うまく踏まえて告知しとくべきだなあ。
貴重な体験していただいたお客さまには
ひたすら感謝感謝であります。
//
その後、俊カフェさんでは、
ゲリラライブさせてもらったりしてましたが、
そんな折りの24年11月に
谷川俊太郎さんの訃報を知ることになったのでした。
ここで改めて、ご冥福をお祈りします。
もっとも、まっつがそんなことしなくても、
きっと、
天界でのびのび、さらにコトバと
戯れていらっしゃるんだろうなあ。
さて、まっつの次の俊カフェ登場は、こちら。
町田すみさんの「朗読ワークショップ」に
講師としてお招きいただきました。
25年3月の第二木曜日ですから、
3月13日。18時から45分間の短時間ですが、
何をどうできるかは、最善を尽くすつもりですけど、
ご参加者次第の、かなり
フレキシブルな対応になると思います。
Comments