2008.10.25 紅茶夜会18
2008.10.25 「夜と紅茶とヨミガタリ〜第18夜〜」@ニュアージュ
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この回の「ヨミガタリを楽しむ会」の→告知
|| これは一昨年2008年の報告です。
|| 誤解なきようお願いいたします。m(_ _)m
1年以上分も、たまっている上に
ずいぶんごぶさたの更新で、すみません。
はー、もうさすがにここまで離れると
記憶はわずかで、改めて録音記録を聴くのがやたら新鮮でした。
さて、この日は「紅茶夜会」、その後、
諸事情により開催されていないため
現段階の最後の「紅茶夜会」でした。
挑んだのは「萩原朔太郎」。
まっつとしては、たぶんリクエストでも読んだことのない
初の作家だったと思います。
常連さんからのリクエストで取り上げることになった経緯や
当日使用したアロマ紹介や、
店長さんからお茶タイムの「本日のティー」紹介があった後
作家の人となりを、主催から解説。
そしていよいよ読み語りスタートです。
まずは詩集『月に吠える[青空文庫]』序文(少し前略しての抜粋)
いやー、久々に自分の読みを聴いたけど、
すんません、かっこいいじゃんとかって思ってしまった。
これが読み語りだよおー、なんて(爆)。
そしてこの『月に吠える』から
<竹とその哀傷>より「地面の底の病気の顔」「竹」
<雲雀料理>より「感傷の手」
<悲しい月夜>より「蛙の死」
<さびしい情慾>より「愛憐」
<見知らぬ犬>より「見知らぬ犬」
<くさった蛤>より「ばくてりやの世界」「猫」
の8編をお届けしました。
ちょいと閑話休題して、
続いては詩集『青猫[青空文庫]』から
<幻の寝台>より「薄暮の部屋」「その手は菓子である」
<憂鬱なる櫻>より「黒い風琴」
<さびしい青猫>より「艶かしい墓場」
<意志と無明>より「遺伝」の5編
続けて
『純情小曲集[青空文庫]』から
<愛憐詩篇>より「こころ」「旅上」「金魚」
<郷土望景詩>より「公園の椅子」
『宿命[青空文庫]』から「死なない蛸」
とお届けしていきました。
セレクトはすべて主催者によるもので
その選定作業自体が、かなり練られていたようで
ある種の世界が立ち上がったとは思う。
後日、主催者は
「朔太郎その人は、現れなかったのだけれど、
朔太郎作品とヨミガタリストの見事なコラボレーションが
そこにありました。」
とコメントしてたように、
確かに今、聴いても
まっつが声にする「その場」で気持ちのいい読み語りであって、
朔太郎の「そのとき」のことは、ほとんど考えてない。
あくまで作品だけけに向き合う。
そんな感じではありました。
それだけでいいのかどうか、
詩を読むときには、考えなくてはいけないか
今(2010年6月)、考えてるところでもあったりします。
でも、それが前提では読み語りじゃないだろ。
ま、それはそれとして。
その後、お茶会に入って
朔太郎についてなどからあれこれ雑談。
途中、当時流れてた、まっつナレーションCMの
リクエスト(ちゃんと原稿に起こして用意してやんの)とかあって
40分ほどを過ごした後
しめくくりは
がらっと世界を変えて
宮澤賢治「どんぐりと山猫[青空文庫]」。
たくさん手がけてきた賢治作品でしたが
この作品を読み語るのはこのときが初めて。
こちらはやたらといい反応でした。
もうお客様自体
記憶がないかも。
だけど、
店長にも入っていただき
お客様写真。
ありがとうございました。
そして終了後には、
会場のニュアージュさんから、
ヨミガタリを楽しむ会に
花束がっ!!
重ねて、感謝でしたっ。
気がつけば、
秋の夜はすっかり更けていたのでした。
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