2008.06.08「幻夢夜語」
2008.06.08「幻夢夜語」(二胡語り)@ガンゲットダイマ
|| これは昨年2008年の今頃についての報告です。
|| 誤解なきようお願いいたします。m(_ _)m
「幻夢夜語」というイベント名でしたが、
仲間内では通称「二胡語り」で通ってましたねえ。
二胡奏者・荒木田真穂氏との
初の本格コラボレーション。
そしてガンゲットダイマでのライブも初。
プロデューサのまずはの狙いが
その場にふさわしい空気づくりってことでした。
芥川龍之介「南京の基督[青空文庫ページ]」をメイン演目にして
併演作品については
会場「ダイマ」にふさわしい
「場末感」のある作品という
いくつかの候補の中から、
今回、初めて読む作家
坂口安吾「足のない男と首のない男[青空文庫ページ]」
を用意しました。
まずはいきなり
ソロ読み語りで坂口安吾。
プロデューサの「ゆるーい進行でいってね」て指示もあって
なんとなく、オープニングトークから作品紹介まで
なんとなくの展開で進めて、さくっと読み始め。
最後のウヰスキーをあおるシーンでは
はい。ホントにグイッっとやりました。
それから少し間を置く意味と
少しずつ南京の空気を作ってもらうのに
真穂さんの二胡演奏しばし。
そしていよいよ芥川龍之介。
この作品、以前にも読んでいるのだが
コラボは初めて。
そしてまた、二胡との本格コラボは
実はこのときが初。
即興読み語りで音を入れてもらったり
真穂さん主体の演奏会で、指定文章を
二胡の楽曲とともに読んだことはあったんですけどね。
本番までに2度ほど読みを聞いてもらって
その中で大きな音構成を考えてもらい
まあ、かなりの部分がアドリブのような
そんなコラボでした。
当日終了後に書いた記録日記には
「坂口安吾作品-方向性がお客様にはなかなか見えてこない読みになってたかも。
それでも、場末にふさわしい空気づくりには成功したかな。」
「メイン作品は、一度合わせたときと真穂さんの演奏スタンスがかなり違い、予告通り
背景に徹する感じだった。やりとりの中、ほとんど常時、音がある感じだからこそ
引っ張り出された感じの読みになった」
てなことが書いてありました。
中国の風情を醸すのに
二胡ほどふさわしい音色はないわけで、
やはりその空気とダイマの場末パリな空気が
なんともこのすこーし退廃的な幻想物語にとっては
とってもよい風情だったんでしょう。
お客様の拍手もいつも以上に長くいただきましたね。
そのせいですか、
この日、お客様写真はもとより
ダイマの方に作っていただいた手作り看板とか
その他もろもろ、一切の写真を撮り忘れたのでした(爆)。
さてさて、
最初に、しっかり中国背景の作品でやっちゃったんで
次の二胡語りの機会は、
そういう作品が見つからないと
なかなかできないかもしれないっす。
が、逆に次は
思いっきり、中国関係ない作品で試みてみるのも、アリかな。
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