2007.3.28ろっか亭
2007年3月28日(水)
〜 ユニットろっか亭・presents 〜
エレクトーンと物語の世界へ
『注文の多い料理店』
広く読まれている名作に、オリジナル音楽をのせて楽しむ
ヨミガタリ ・ 人形 ・ 音楽 の世界
【 音楽 】中島 律子
【読み語り】松本 直人
【人形操作】北村 郷子
別ジャンルの表現者3人が、人形劇の現場で出会い、
それぞれの分野によるパフォーマンスで
コラボレーションステージをと考えて
実施に至った自主公演。
昼と夜の2回公演
それぞれそこそこのお客さまに恵まれ
ゆったりと、音楽と読み語り、そして人形の世界を
お楽しみいただけたかと思います。
この日のために用意したのは
まずは「開演前の注文」。
これ、なんか「ろっか亭」という料理店めいたユニット名をつけ
『注文の多い料理店』という演目をメインタイトルにしつらえていたため
前日になって公演スタートのやり方をきめるとき
浮上してきたもの。
読み語りでやらせていただきました。
「お客さまに注文がございます。うんぬん」
それからユニット代表によるご挨拶
とエレクトーンによる序曲演奏があり、
最初のコラボレーションが、「注文の多い料理店・序」。
何度も書いてるけど、
おそらくおいらがもっとも読み語る機会の多い作品。
「開演前注文」とこの「序」は
おいら姿を現さずに、そでで読んだんだったっけ。うん。
ゆったりとした気持ちに向かうエレクトーン演奏とともに
気持ちよくスタート。
その後、エレクトーンと人形のコラボ「ピンキーの夢」があり、
それとつながるように、わたくしも人形使いとして登場。
こんなおじいさん人形が
倒れているピンキーにかけよるという
シーンで入り(おじいさん)、
ステージ上で人形を交換して
以後はピンキーを操作する。
こちらがピンキーね。
なんか、とぼけた顔が魅力的。
観てくれた方々には
操作者が変っただけで
性格も違ったようだったそう。
実際にはピンキーのほうが、おじいさんよりかなりでかい。
写真でいうと、じいさんを半分くらいにすると
原寸比と同じくらいの比になるかな。
そんな小さいじいさんをピンキーが追いかける
てなシーンを、音楽に載せて、セリフなしでやったのでした。
最後は、エレクトーン演奏の亭主・中島氏の頭をきつつきのようにつつきまくり、
ついに亭主にくびをひっつかまえられて強制退場。
なんていう終わり方で人形劇を終えて、
次は再び読み語り。
演目は与謝野晶子の『金魚のお使』。
何度読んでもシュールなんだけど、
このシュールさは
むしろ大人受けするところ。
大人率がやや高かった夜公演のほうが受けてた印象あったなあ。
ちなみにこのとき、人形使い・北村氏には
OHP利用で、リアルタイムに切り紙細工で
金魚を作ってもらったのでした。
そしてトリを飾ったのが
宮沢賢治作「注文の多い料理店」。
松本の読みにインスパイアされてオリジナル音楽を展開した中島氏と
生コラボレーション。さらに北村氏にも
セリフの一部や、看板操作などで参加してもらい
3人それぞれの立場の表現で合同した
これが、そっか最大にして唯一の作品ということになるか。
いつもの読み語り現場に比べ
客席の表情が見取りにくくて、
ビビッドに雰囲気はつかめなかったところはあるけど、
初の試みにしてはまあまあのご感想をいただけました。
Comments
その節はいろいろありがとうございました。
いつかまた、機会があれば…
Posted by: kyo | Friday, June 01, 2007 01:07